2011年8月9日火曜日

セルフコーチングで能力を開発しよう(2)

2.セルフコーチングで役立つ質問

セルフコーチングでは、どんな問いかけが役に立つのでしょうか?

ひと言で言うと「未来志向の行動につながる建設的な質問」が効果的であることが多いと考えられます。

つまり、「どうなれば望ましいのか?」「どうしたらうまくいくか?」を考えていくような前向きな質問を自らに発する能力がセルフコーチング力の中央に位置していると言えるでしょう。


逆に「なぜ、どうして」という問いかけは、自然科学や製造業の工程改善など「もの」に対して発せられる場合には有効ですが、セルフコーチングでは、あまり機能しない場合が多いようです。

特に「なぜ、こんな事態になってしまったのだろう?」「どうして、私はいつもこうなんだろう?」などと過去について思い悩むのは、建設的な行動につながりません。

残念な事態が発生した時に、その原因を探求する場合には「原因のリスト」という質問手法を用いることをコーチングでも、セルフコーチングでもおすすめしています。

これは「人」と「事」を分ける考え方で、「発生した問題」「その問題が生じた原因」など、事柄を主題にして質問する技法です。



● 「人の質問」:「どうしてこんな事態を引き起こしてしまったのだろう?」

● 「事の質問」:「こういう事態が発生した原因をリストアップしてみよう!」

● 「人の質問」:「なんで今期の目標を達成できなかったんだろう?」

● 「事の質問」:「今期の目標は達成されなかったけれど、その理由を3つあげてみよう!」



このように、自分に向けて「なぜ、どうして」の詰問を発するのではなく、「事態、目標、原因、理由」といった事柄について、客観的に問いかける質問のほうが有効なのです。


● 一般的に役に立つ前向きな質問の具体例

・何ができる?

・何が使える?

・どうしたい?

・どうなればいい?

・どこから手をつける?

・ いつやる?

・どんなふうにやる?

・他に?



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