2011年12月16日金曜日

自分を磨く方法●壺に石を入れる順番

ひとりの青年が人生や将来に不安を抱きながら、ビーチを散歩していた。

すると、遠くの波打ち際の岩に見知らぬ老人が座っていた。



青年が近づいていくと、老人は青年を見上げて言った。

「きみが答えを得たいと思っている疑問は何だね?」

青年は答えた。

「しなければならないことがとても多くて、どれを最初にやったらいいのかわからないのです。」

すると、老人は、浜辺に落ちていた粗末なガラスの壺を取り上げると、そこに石を詰め始めた。

どれも彼のこぶしほどの大きさだった。

壺の口までいっぱいにすると、老人は青年に言った。

「この壺はいっぱいか?」

青年はそうだと言った。



老人は黙ってうなずき、今度は一握りの小石を拾い上げ、壺に入れた。

彼が壺を軽くゆすると、小石は石の間になんなく滑り込んだ。

老人は再び尋ねた。

「さぁ、今度はいっぱいかね?」

青年はそうだ、と答えた。



老人は次に細かい砂をひと握りつかむと、壺の中に入れた。

砂小石と大きな石の隙間に流れ込んだ。

今度は隙間なく壺は完全にいっぱいになった。


「さて」と老人は言った。

「最初に砂を入れる過ちを犯す人がいる。そんなことをすると、小石も大きな石も入らなくなる。きみの人生も同じだ。」


時間とエネルギーをささいな重要でないことに割いてしまうと、本当に重要なこと、幸せに欠かせないことに、それらを割けなくなってしまう。

優先順位を決めることだ。

最初に大きな石を・・・・・・・本当に重要なものを入れることだ。

砂は放っておいてもいい。


あなたが最初に入れる石は何だろうか?

自分で作り上げた壁を壊す

あなたは「もし~を持っていたら、私は幸せになれるのに」のように考えることがないだろうか?

燃えるような夢を持っているのに、どうしても越えられない壁のせいで、かなえられないと考えていないだろうか?

その壁は、自分の頭の中で勝手に作り上げたのか、それとも誰か他の人がそこに置いたのか?




何年も前、私はビデオ教材のアイデアを思いついた。

問題は、ビデオを制作するのに必要なリソースを持っていなかったことだ。

販売に耐えうる画質のビデオを制作するのは、とてもお金がかかる。

私は何年もそのアイデアを眠らせ、ずっと「いつかは作れるだろう」と考えていた。

ある日、偶然、それは私の誕生日だったのだが、「現在持っているものを使って、どのように望みを達成することができるだろう?」という質問を使って考え方を変え、自分で作り上げた壁を壊すことができるという内容の本を読んだ。

私はその質問を応用し、「現在、私が持っているリソースは何だろう?」と自分にたずねた。

そして、ビデオは作れないかもしれないが、今あるリソースでe-ラーニングを作ることができると気がついた。

その日、私はe-ラーニングを作り始めた。

こうして、私の人生は一変した。




面白いことに、そのe-ラーニングは完成とは程遠いものだったが、e-ラーニングを作り始めたことで、私はまったく新しい仕事をするようになり、目的意識もはっきりした。

私は今までに数百の研修を行ってきた。

これはすべて、自分への質問を変え、より前向きな気持ちを持つことができたからだ。



私たちはあまりにもしばしば、夢の実現を拒むような巨大な壁を自分で作り上げてしまう。

自分への質問を変えれば、目標を達成する別の方法を発見することができるのだ。

そして行き詰った状態を抜け出し、夢に向かって突き進むことができる。




【成功への提案】

●以下の質問を自分にしよう。

「自分にとっての壁は何だろう?」

「どうすれば、今あるリソースを使って目的を達成することができるだろう?」