2011年4月3日日曜日

「やればできる」と言う人は決してやらない。

「やればできる」、「やろうと思えばできるけれど、やってないだけ」、「いざという時になったら、本気を出すよ」と、そんなことを言っている人間が、本気を出して何かをやってのけることなどない。

それが世の常だ。

そんな言葉は全て、自分の怠惰と無力に対する言い訳だ。


「本当の自分」を使おうと、使うまいと、貴重な人生の1日1日は無慈悲に過ぎ去っていく。

「やってくるこの毎日が、人生だ。」


人生の本番は今、なのだ。

これはリハーサルではない。

今まで生きてきた全てが、丸ごと「本物」だ。



30歳になろうと40歳になろうと「自分の人生の本番はまだ先なんだ」と思っている人間。

「本当の俺」を使ってないから、今はこの程度なのだ」という人間。


そう言い続け、結局は、老いて、死ぬ。

その間際、気づくだろう。

今まで生きてきた全てが本物の人生なんだと。



人生の本番は、まさに、この瞬間なのだ。


だから、いつだって真剣なのさ。

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おすすめのクラシック音楽★ワーグナー 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

おすすめのクラシック音楽★ワーグナー 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

ドイツ・オペラの最高峰と謳われる歌劇。

ワーグナーは従来の「オペラ」に飽き足らず、自ら総合舞台芸術としての「楽劇」を確立し、自分が理想とする劇場であるパイロイト祝祭劇場まで造り上げた。

「マイスタージンガー」とは中世ドイツで活躍した職人の親方で、歌合戦で自ら創作した歌を歌う人。


本曲は世界征服のテーマ曲といってもいいくらいのスケールの大きさを持っている。

私が学生時代に所属していたオーケストラはこのマイスタージンガーの序曲を得意科目としていた。


耳もくらむような神々しささえ感じる。

まさにオーケストラの祭典にふさわい名曲です。



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おすすめのクラシック音楽★ヴェルディ オペラ『アイーダ』

おすすめのクラシック音楽★ヴェルディ オペラ『アイーダ』

イタリア・オペラの頂点を聴く。

今や世界中で最も多くの人に口ずさまれているオペラの旋律といったら、この「アイーダ」の「凱旋行進曲」だろう。

あのサッカーワールドカップの時、みんなが歌う応援歌の原曲だからだ。

アイーダは古代エチオピアの王女だが、国は敗れ、奴隷になってしまう。

そのアイーダの三角関係からの悲劇を数々の名アリアに彩られた曲。

とにかく派手なオペラです。

もし、その気になったら、是非、ご覧ください。


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『治験』で予見スキルの磨き方★スーパーモニターになる方法

新入社員のAさん「ほかに治験を担当する優秀なモニターになる方法はありますか?」

やなか爺「優秀なモニターの条件としては、『問題を予見できる』というのがある。」

新入社員のAさん「なんですか?それは?スーパーモニターというよりもエスパーみたいですけど。」

ゆみぴー「これは別に、予知能力というわけではない。予測能力と言ってもいい。」

新入社員のAさん「何を予測するんですか?」

やまちゃん「今回の治験では、どこでプロトコル逸脱が発生しそうだとか、どういう戦略で行ったら治験がスムーズに進むのか、とかだね。」

新入社員のAさん「どうやって、そんなエスパーみたいなことができるようになるんですか?」

なつき「たとえば、次の項目を見て。」



●予見スキルの磨き方

▼ロジカルな問題発見スキルの磨き方

▼ロジカルな問題解決スキルの磨き方




新入社員のAさん「ロジカルというのがキーワードですか?」

みたらし大福「そうだね。もっと具体的に噛み砕くと、こうなる。」



●予見スキルの磨き方

1)過去の事例を学ぶ(監査指摘事例など)

自分の担当プロジェクトに当てはめると?



2)一般的な「ミスに関する法則」を学ぶ

ヒヤリ、ハットの事例から学ぶ

忙しい⇒確認不足

間違いやすい(ミスしやすい)表現

操作が煩雑

知識不足

慣れていない(初心者)


3)上記の1)、2)を担当治験、プロトコルに当てはめる

4)初心に戻ってプロトコルを読む

5)担当外のひとにプロトコルを読んでもらう

6)ミスが発生しやすい個所、逸脱が発生しやすい個所はどこか?という気持ちで読む

●プロトコルは、批判的な見方も時には必要



新入社員のAさん「なんか、治験って、プロトコルにはじまりプロトコルで終わる、みたいなところがありますね。」

織姫「まさしく、そうさ。治験は日常診療ではない、あくまでも「治療的試験」だ。試験というところが大事なんだ。」

新入社員のAさん「どうしてですか?」

ヨコタテ「新薬の卵の治験薬のデータを統計解析的に解釈するには、一定の整った条件が必要なのだ。」

新入社員のAさん「分かりました。プロトコルをよく読み、理解して、スーパーモニターを目指して頑張ります!」


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『治験でも想定外の事態に備えよう』

そもそも「想定できる範囲」のことは、マニュアルや過去の経験で対処できる。

しかし「想定できる範囲の外」のことは、常に「想定していない」ところから始まる。

私が過去に経験した「想定外」のこととして、次のことがある。



●「ダブルブラインド」と「オープンな長期試験」を同一病院で実施していたときに、間違えて治験薬が投与された。

つまり・・・・

「長期投与試験」に入っている患者さんに「ダブルブラインド」の治験薬が投与されてしまった。

ぎゃくに「ダブルブラインド」の治験薬が「長期投与試験」の患者さんに投与されてしまった。


あなたなら、どうしますか?

この2つの事例で、どちらの患者さんは「有効性データ」から削除し、どちらの患者さんは「有効性データ」も「安全性データ」も削除すべきか、考えてみましょう。



●さらに、治験薬の「内容量」が変わったのに、それが全ての治験実施医療機関に伝わっていなかった、というのもある。

あるロットから、内容量が50mlから55mlになった(濃度は一緒)。

患者の体重から投与量を決める治験だったのだが、この場合、どのような処置、対応、データの取り扱いをしたらいいかを考えてみましょう。



●また、ある「臨床試験検査」から、ダブルブラインドのブラインドが保てなくなった、というのもある。

ある検査値をみると、一目瞭然として、「治験薬群」なのか「プラセボ群」なのかが分かってしまう、という事態もあった。



●ほかにも、「治験薬群」と「プラセボ群」が全く、逆に割りつけられた、というのもある。



●分包されている薬の数が「2錠」のはずなのに、ある治験実施医療機関で「3錠が入っている」分包が見つかった。

・・・・・・・等など。



僕の数少ない治験経験の中でもこれだけのことを見聞きしたのだ。

「まさか!」という事態が発生することもあることを肝に銘じておこう。

あわてずさわがず、という分けにはいかない。

そういう事態が発生したら、とにかく「優秀な頭脳」を緊急招集して、対応をもれなく考え出すのだ。

アポロ13号のときのNASAのように。



今回の大震災では、何もかもが、「想定外」のことだった。

絶対安全と言われた原発で放射能漏れが発生した。

指定された避難所が津波に襲われた。

過去の記録をはるかに超える津波が発生した。

僕たちの治験でも起こりうるのだ。そういうことが。


普段からフットワークが軽い優秀な頭脳を育てるしかない。

緊急時対応マニュアルを作成するのもいいかもしれないが、そのマニュアルを超えて事態が発生するのだ。

東京電力や政府の今回の対応をつぶさに観察して、自分たちの組織に反映させよう。

何が事態を悪化させるのか、が観察のポイントだ。

また、何が事態を打開したのか、が観察のポイントだ。


常に「学習する組織」として、世の中のできごとを、そういう目で見ていこう。



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