新入社員のAさん「ほかに治験を担当する優秀なモニターになる方法はありますか?」
やなか爺「優秀なモニターの条件としては、『問題を予見できる』というのがある。」
新入社員のAさん「なんですか?それは?スーパーモニターというよりもエスパーみたいですけど。」
ゆみぴー「これは別に、予知能力というわけではない。予測能力と言ってもいい。」
新入社員のAさん「何を予測するんですか?」
やまちゃん「今回の治験では、どこでプロトコル逸脱が発生しそうだとか、どういう戦略で行ったら治験がスムーズに進むのか、とかだね。」
新入社員のAさん「どうやって、そんなエスパーみたいなことができるようになるんですか?」
なつき「たとえば、次の項目を見て。」
●予見スキルの磨き方
▼ロジカルな問題発見スキルの磨き方
▼ロジカルな問題解決スキルの磨き方
新入社員のAさん「ロジカルというのがキーワードですか?」
みたらし大福「そうだね。もっと具体的に噛み砕くと、こうなる。」
●予見スキルの磨き方
1)過去の事例を学ぶ(監査指摘事例など)
自分の担当プロジェクトに当てはめると?
2)一般的な「ミスに関する法則」を学ぶ
ヒヤリ、ハットの事例から学ぶ
忙しい⇒確認不足
間違いやすい(ミスしやすい)表現
操作が煩雑
知識不足
慣れていない(初心者)
3)上記の1)、2)を担当治験、プロトコルに当てはめる
4)初心に戻ってプロトコルを読む
5)担当外のひとにプロトコルを読んでもらう
6)ミスが発生しやすい個所、逸脱が発生しやすい個所はどこか?という気持ちで読む
●プロトコルは、批判的な見方も時には必要
新入社員のAさん「なんか、治験って、プロトコルにはじまりプロトコルで終わる、みたいなところがありますね。」
織姫「まさしく、そうさ。治験は日常診療ではない、あくまでも「治療的試験」だ。試験というところが大事なんだ。」
新入社員のAさん「どうしてですか?」
ヨコタテ「新薬の卵の治験薬のデータを統計解析的に解釈するには、一定の整った条件が必要なのだ。」
新入社員のAさん「分かりました。プロトコルをよく読み、理解して、スーパーモニターを目指して頑張ります!」
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