年度が変わって1か月が経とうとしている。
皆さんの中には「4月から英語の勉強を始めよう」とか「年度が変わったので気分を一新にして自己啓発に取り組もう」というような「目標」を立てた人も多いことだろう。
私の場合も会社の規定で年度始めに「今年の目標」を立てることになっている。
来年の3月末までに「何をどのように、どの程度実施するのか、その成果は?」という目標を立て、その目標をどれくらい、どのようにして、達成できたかで「報酬」や「昇給」、「昇進」、「ボーナス」等が決まる。
いわゆる「MBO (management by objectives)」:目標管理制度 / 目標による管理を行っている。
新入社員の皆さんも、新社会人になったことで「新たな目標」を持たれたことと思う。
たとえば、「1日でも早く一人前のモニター(CRC)になるぞ!」というような。
新入社員にしろ、ベテラン社員にしろ、自分が立てた、その目標達成には何が必要だろうか?
私が思うに、それは「継続力」だと思う。
NHKラジオやテレビではいくつかの英語学習番組をやっているが、最もテキストが売れるのは4月だそうだ。
でも、NHKでは6月のテキストの印刷は、4月の3割減を見込んで印刷しているとのこと。
2か月で3割の人が英語学習を「断念」するからだ。
「断念」と言うと、「どうしてもやりたいのだが、やむにやまれず、残念ながら中止する」というニュアンスがあるけれど、それほど強い理由があるわけでもなく、「仕事が忙しいので、ついやらなくなった」程度のことだろう。
「継続こそ力」という言葉があるが、それは違う。
「継続だけが力」なのだ。
では、どうしたら継続できるのか?
私がお勧めするのは「成果を確認すること」だ。
たとえば、英語の学習なら、「何ページ勉強したか」とか「何個、新しい単語を覚えたか」というような具体的な数値をグラフにしたりする。
そういう日々の積み重ねを続けていくと、さらに強い成果を確認することができる。
英語で言うなら、ある日、急に「あ!何を言っているか分かる!!」という時が、必ず来る。
これは私だけではなく、かつての同僚、先輩、後輩に聴いても、そういう人が多い。
とにかく英語を聴き続けると、「ある日」「急に」「分かる」ようになる。
もちろん、本当は勉強を続けているので「急に」ということだはない。
これは英語に限らない。
人間のスキルやマインドは、必ず「停滞期」があり、それを乗り越えると「ひとつ階段を上がる」ように、格段の上昇が認められる。
でも、たいていのひとがその「停滞期」で諦めてしまう。
だから、「停滞期」は、次の大きなジャンプのために「力を貯めている時期」だと思うと良い。
「日本一のモニター(CRC)になるぞ!」と思ったら、「日本一」になるまで、その意思を継続して持ち続ける必要がある。
治験がなかなか進まないという苦しい時期も、とにかく「どうしたら治験が進むのか」を考え「続ける」ことが重要なのだ。
会社も同じだ。
なかなか「新薬」が出ないと言っても諦めるわけにはいかない。
プロジェクトが成功するまで「こらえながら」、諦めない。
「成功する人(会社、組織、チーム)」とは「成功するまで」諦めない人を言う。
「産みの苦しみ」は必ずある。
今、日本は苦しみの中にある。
でも、それは「さらなる新たな成長」のための「苦しみ」だと「思う」ようにする。
でないと、やってられない。
治験がなかなか進まない、と苦しんでいる、悩んでいるプロジェクトの皆さん。
成功は、3歩前にあります。
あと、3歩でいいので、前進してみましょう。
あと3歩なら歩けるはず。
私のこのブログも「10年継続させよう」という目標があるにはあるが、それを達成させるためには、「とにかく、今週のブログだけは書き上げるぞ」と思い続けている。
10年継続は難しいかもしれないが、とりあえず「今週だけは書く」ということを継続することはできる。
治験は「3日坊主」では続かない。
新薬開発は3年では終わらない。
「ドラッグ・ラグ」の解消も「ブーム」だけでは解消しない。
治験の活性化も「5か年計画」だけでは十分ではない。
とにかく、前進するのだ。
たとえ、今は苦しくても。
明けない夜はない。
年度が変わって1か月が経つ。
あと、1か月だけ、その目標を続けてみよう。
そして、あと1か月が過ぎたら、また、あと1か月だけ続けるように意識していこう。
成功は、ただ前進することの中にしか、存在しない。
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