目標の水準を3段がまえで設定しましょう。
組織における仕事は目標によって規定され、始められ、たえず目標と密接に絡み合いながら進められます。
その意味では仕事というものを、大きな意味で目標のマネジメント、つまり目標管理と考えても間違いではありません。
【目標管理規定・第1ステップ】
第1のステップは、「目標設定」ないし「目標形成」。
組織の目的を踏まえ、ビジョンや構想を描きながら、現実の環境条件を把握し、織り込みながら具体的な目標を設定し、形成する段階です。
この場合、将来に大きな事を描きながら、一方でこれまでの仕事の推移、実績、レベルを率直に評価し、両者のバランスをとって目標を設定、形成する必要があります。
【目標設定のコツ】
すぐれた目標を上手に設定、形成するコツは以下のとおり。
(1)仕事を取り巻く環境、仕事の内容、実績、自分の能力、そのほかの現実条件を見極める。
(2)目標テーマについては、考え方や論理をしっかり組み立てると同時に、できる限りイメージをはっきりさせる。
(3)数字、数量で目標値を明示する。
(4)目標の達成期限をいつまでというふうに、やはり具体的に定める。
(5)目標の水準を、(a)理想目標、(b)努力目標、(c)必達目標の3段がまえで設定する。
こうすると、状況の変化にフレキシブルに対応しやすくなります。
【目標管理過程・第2ステップ】
次は「目標認識」および「目標の動機づけ」。
目標のもつ意味を表面的に理解するだけではなく、必要な分析を加え、深く認識することです。
一方で、理解⇒納得⇒自覚⇒決意⇒覚悟のサイクルを回して、目標達成行動に強くスムーズにジョイントできるところまで動機づけをはかるようにします。
【目標管理過程・第3ステップ】
第3のステップは、「目標達成」です。
この段階では、目標達成を可能にし、容易にし、具体的な成果をもたらすようなあらゆる方法、発想、アイデアを考えだし、実行することにウエートが移ります。
このように「仕事のプロ」は、第1から第3までのステップをきちんと踏まえて、目標を確実に達成していくのです。
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