新薬開発などにつなげるため、特定の疾病を引き起こすよう遺伝子を改変したウサギを育てる山梨大の研究が、文部科学省の事業に採択された。
マウスやラットでは難しい動脈硬化疾患などの研究に適しているといい、ウサギを活用して治療薬や治療法の開発につなげていく。
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http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/05/24/12.html
そうか、ウサギか(最初はウナギかと思った。へ~~~!ウナギか!!と思ったけれど、よく見たらウサギだった。)
うむ。ウサギならではの疾患領域もあるんだろうね。
昔、僕がまだ新潟で働いていた頃、「発毛剤」の開発をやっていた。
その時に使ったのが、ある特殊なマウス(発毛サイクルが一定期間に限定されているマウス)と、ウサギだった。
ウサギの毛をバリカンで短くした後に、人間用の「脱毛クリーム」を塗って、背中の毛をすべてなくして、ツルツルにした。
まるで、『因幡の白ウサギ』状態だよね。
その上で、背中の右側に被検物質を塗り、左側は何も塗らなずに、比較する、ということをやった。
被検物質の他に、当時、「これは確かに効果がある」と言われていた市販薬についても同様に試験をした。
その結果、会社が目星をつけていた被検物質には発毛効果が無かったが、市販薬のほうには効果が確かにあった。
その効果があった市販薬だけどその後、販売中止になった。
なぜ、販売中止になったかというと、厚生労働省に提出した申請データに虚偽のデータが使われていることが分かったからだ。
惜しいことをしたよね。
実は、その後、同じ成分で再度、申請データを取りなおして、新しい名前で申請し、承認され、商品化したけれど、結局、その後は鳴かず飛ばずだ(今でも売っている。)
何故、虚偽のデータが使われていることが分かったかというと、一説によれば、ライバル会社がその製品のある欠点を「消費者安全センター」のようなところに申し出て、それがもとで厚生労働省が調査に乗り出し、結果、虚偽データが判明した、ということだったが、この話の真偽は定かではない。
最近では、この手の虚偽データの捏造は、内部告発が多いらしい。
捏造する意味なんて、まるで無いのにね。
人の問題なのか、組織の問題なのか。その両方なのか。
科学者の論文でも「捏造問題」はあとを絶たない。
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今日の捏造は明日の破滅だ。
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